水産高校卒業後の進路について
水産高校には実に様々な就職先があります。
海洋科の航海コースと機関コースは、大型漁船の乗組員（海技士である幹部職員）を養成するコースですが、海技士免許は世界共通の船舶職員資格ですので、貨物船の乗組員やフェリー（貨客船）、クルーザー（大型客船）への就職も可能です。
海洋科マリン技術コースは、潜水士を養成するコースであり、潜水士・港湾潜水技士・レスキューダイバー等の資格を取得しますが、追加の課外授業を受けてダイビングインストラクター資格を取得することも可能です。このため、就職先は港湾建設会社、潜水会社の他にリゾートホテルやダイビングサービス等海洋観光業界への展開も可能です。
食品流通科の食品開発コースでは水産物ばかりではなく農産物も含めた商品開発や食品加工を行っていますので、冷凍食品やパン、辛子明太子等の食品加工工場やホテルや病院等各施設の調理担当職員として就職しています。
食品流通科流通科学コースでは、食品加工は勿論のこと流通システムに関する学習も行いますので、鮮魚市場や物流業界等へ広く就職先を広げています。
アクアライフ科のバイオ技術コースや漁業経営コースでは、水産物の増養殖技術を活かして、マグロやブリ、真珠等の養殖会社へ就職したり、鐘崎や相島での沖合漁業の漁師として漁業会社へ就職したりしています。
その他にも上級の船舶職員資格を取得するために本校の専攻科へ進学したり、教員を目指して水産系の大学へ進学する生徒もいます。また、意外と知られていないところで海洋科機関コースで乗船実習を伴わないグループで学習した生徒たちは、県内の機械加工関連有名企業で働いています。
