マリン技術コース

海洋科 マリン技術コース(定員20)

マリン技術コースでは、潜水士を養成しています。
卒業生は潜水士として潜水会社で働いたり、ダイビングインストラクターとして沖縄で働いたりしています。
また、リゾートホテルや海洋観光会社のマリンスタッフとして働いている卒業生も多数存在します。
リゾートホテルは女子生徒に人気が高い就職先です。

特別な授業内容

マリン技術コースの生徒たちは、潜水士やダイビングインストラクター、マリンスタッフとして仕事をするためにどんな勉強をするのでしょうか。

普通の高校では考えられないユニークな授業が盛りだくさんです。

例えば「マリンスポーツ 2」、スクーバダイビングの初級・中級技術やヨット・ウインドサーフィン技術を習得します。
ダビング技術は、卒業までにレスキュー技術や上級技術の資格を取得します。
水産高校にはインストラクターをトレーニングする資格をもった先生がいますので、安心して技術習得をすることができます。
また、マリンスタッフとして働く人にはヨットの操船技術は必修項目です。

ダイビングプール(水深3m)を完備
人工呼吸を行いながら溺者曳航

次に紹介したい科目が「救急・救助」。
人工呼吸や心臓マッサージ、止血法、傷病者の運搬などを勉強する救急法と溺者を救助する救助法を勉強します。

この他にも水中溶接やダイビング器材の調整方法を学習する「マリン技術 1」、水中建設や水中土木の学習を行う「マリン技術 2」、熱帯魚やイルカを含む海洋生物の生態と水中環境を勉強する「海洋生物」といった科目があります。

沖縄のリゾートホテルで働く

マリン技術コースには特に海好きで活動的な生徒が集まります。

最初に説明したようにリゾートホテルという就職先は女子生徒に人気ですが、ダイビングサービスをはじめとした海洋観光会社で働く卒業生もたくさん存在します。

日本の代表的なリゾート地沖縄、楽園での仕事は魅力的ですね。

マリン技術コースでは潜水士やダイビングインストラクター等のマリンスタッフを養成するため、様々な学習と実習を行っています。

マリン技術コースでは、厚生労働省が管轄する潜水士の資格取得を必須としています。
この資格は、潜水士やダイビングインストラクターとして仕事をするのに必ず取得しておかねばならない資格です。

また、マリン技術コースでは、国際的なダイバー認定プログラムも実施しています。

以下にその内容を紹介します。

1 水泳能力

  ① 初級潜水前
    A) 200mクロール 5分以内
    B) 立ち泳ぎ5分
    C) 水深3mで体操座り
    D) 水平潜降25m(蹴伸びあり)
    E) フィンキック400m 8分以内

  ② 上級潜水前
    A) 400mクロール 10分以内
    B) 立ち泳ぎ10分
    C) 水平潜降30m
    D) フィンキック800m 16分以内

2 初級潜水実習 6回(学校沖および恋の浦)

3 中級潜水実習 6回(鹿児島:塩ヶ浦もしくは長崎:辰口、水深20mを超える)

4 応用潜水実習 18回(捜索、救助、計器潜水、重量物運搬、浚渫、ウニ駆除等)

5 上級前技術訓練
  ① 50m – 3呼吸潜水
  ② 水深5mでウエイトベルト脱着
  ③ エアステーション
  ④ 軽器材3点リカバリー
  ⑤ スクーバベイルアウト
  ⑥ 水深10mへの素潜り

6 上級潜水実習 海洋実習10回(沖縄:真栄田岬、水深30mを超える、潜水計画と実施等)

年齢制限があり、高校生が取得できる最高の資格は、MasterScubaDiverという上級認定資格までです。

プロを目指す生徒には必ず取得しておいて欲しい資格です。

上記二つの資格、「潜水士」と「MasterScubaDiver」を取得しておけばプロとしての用件を満たします。
就職先で経験を積んで、インストラクター試験合格を目指してください。

2014年12月10日 水中浚渫実習の様子です。

ダイバーの仕事には、川底や海底の構造物を作ったり、補修したりする時に、それまで堆積して作業の邪魔になっている

水底の砂や泥を取り除く作業があります。

マリン技術コースでは、潜水会社の潜水士にアドバイスを頂きながら、水中浚渫機を作りました。

何度かの試行錯誤を経て、完成した機械です。

生徒たちは、学校横の海で、手漕ぎボートに載せたポンプを作動させ、水中の塩ビパイプ内に導いた突出力に伴う陰圧で砂を吸い込みました。