学科・コースの紹介


海洋科 航海コース(定員20)

 

  •  航海コースを卒業した生徒たちは主に船員(甲板員)として働きます。大海原を背景に船内作業をしたり、安全な航海をするための当直業務を行ったりします。
  •  部屋を一歩出ると仕事場です。食事や作業服は会社が支給してくれます。つまり衣食住が保障された職場です。
  •  一度やったら止められない、とてもエキサイティングな職業です。

 

 

 


沖に出ると空気は新鮮、海水は透明でどこまでも透きとおっています。

 

そして輝く太陽、海は私たちにとって大自然に抱かれた最高の学習の場であり職業の場です。

 


 船といってもさまざまな船があります。次の表はその一部です。

 

商船

フェリー

(貨客船)               

1~3日の航海を繰り返します。人と荷物(自動車)を運搬します。 

内航貨物船       

国内で2~4ヵ月の航海を繰り返します。荷物の運搬が専門です。 
 外航貨物船 コンテナ船やタンカーなど大型の船で世界中を回ります。1月~1年の航海です。 
 クルーズ船 飛鳥、クイーン・メリー(2)といった船があります。世界中を旅する豪華客船です。

漁船

 マグロ漁船 太平洋やインド洋でマグロを獲ります。1年を超える長期の航海になります。
 各種漁船 カツオ船、巻き網船などの大型漁船があります。短期航海を繰り返します。

特殊船

 調査船・取締船 水産庁の調査を請け負う船です。3日~1週間の航海で国内を回ります。
 実習・練習船 水産高校や大学の船です。大型帆船「日本丸」は有名です。

仕事内容は、船によって様々です。

 

ここではマグロ漁船でもある本校の実習船「海友丸」の生徒(甲板員の卵)の様子を見ていきましょう。

 

写真は水産高校の実習船の実習風景です。

 

 

 甲板員の仕事ってどんなもの・・・
 



将来の夢はもちろん、船長になって世界中の海を旅すること。でも、新入社員は甲板員からスタートします。それも何もわからなくてもできる仕事(実習船内では課業といいます。以下それに統一します)が中心となります。どんな課業があるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 
 


例えばマグロ船だと、漁具を海に設置するとき冷凍庫からエサを運び解凍して漁具に取り付けたり、漁具を回収するとき、浮き球(ボンデンといいます)や漁具を片付けたり、漁獲したマグロの解体作業を手伝ったり(操業班)、また乗組員全員分の食事の配膳と片付けを行ったりします(食事当番)。船内掃除も大切です。

 

分かってくると徐々に技術を要する難しい仕事を甲板員は任されていきます。マグロ船では高速で縄を巻き取る仕事や釣り針にかかったマグロを船内に取り込む仕事、そして価格を左右しかねない迅速で正確なマグロ解体作業などです。
 

船乗りは甲板員と船舶職員に分かれます。採用される場合、そのどちらかで採用されることが多いです。
でも仕事ぶりを認められて甲板員から船舶職員(航海士)へ採用される場合もあります。
 
航海士の仕事はどんなものでしょうか。また、生徒の実習風景から見ていきましょう。 


 航海士の仕事はどんなもの・・・

航海士としての仕事で最も大切なことは、安全な航海をすることです。周りを見張り、他船の状況や潮流の有無などを常に監視し、危険となりうる項目を排除していきます。方位を測ったり、目には見えないとても遠くの船や陸地を確認できるレーダー画像等を元に海図上に船の位置を記入したり、各種航海計器類の情報を確認したり、船速、天候や風向・風力・波高等を記録したりする船舶運航の仕事が始まります。

 

海友丸の実習では大海原で太陽や星の高度を測定して船の位置を割り出す「天測」という実習も行います。これは、もし太平洋の真ん中で、GPSを含む航海計器類がすべてダメになったとしても、正確な時計と高度を測る六分儀だけを使って船位を割り出しながら陸地を目指すことが出来る大切な技術です。

 

航海コースでは、船舶職員を養成するため様々な学習と実習を行い、海技士国家試験合格を目指します。

 

    


  航海コースは国土交通省の海技士養成施設と海技免許講習の登録機関です。

  船の免許について

 

【1】大型船の免許(総トン数20トン以上の船)

   〔種類〕

    一級~六級海技士(航海) = 船の運航に関する責任者

    一級~六級海技士(機関) = 船のエンジン・発電機・その他の機械類に関する責任者

 

   〔取得までの流れ〕

    筆記試験(誰でも受験可)合格 + 乗船履歴 

              ⇒ 口述試験合格 + 海技免許講習終了 = 海技士免許取得

 

   ※本校の場合

    卒業時、四級海技士(航海)の筆記試験が免除されます。

    乗船履歴1年9カ月分を会社で取得すれば、養成施設の特例として四級海技士口述試験を受験できます。

    本校は海技免許講習登録機関でもあるので、口述試験に合格すれば四級海技士(航海)が取得できます。

    最短で、免許を取得したいのなら、専攻科(航海)へ進学する道があります。2年間の在籍期間を経て、

        卒業後口述試験に合格すれば、さらに上級の三級海技士(航海)の資格が取得できます。つまり、専攻科を

        卒業すれば筆記試験が免除され、さらに、必要な乗船履歴もつけることができるのです。

 

【2】小型船の免許(総トン数20トン未満の船)

   1級および2級小型船舶操縦士があります。(水上オートバイを除く)

   1級は18歳以上、2級は16歳以上であれば受験可能です。

   自動車免許のように、おもに指定機関の講習を受講するコースが一般的です。

   

 

 

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